理学療法士の木下です。

12月も中旬に入って落葉が進み、本格的に寒い冬がやって来ましたね。

皆さま、防寒対策はどのようにしてお過ごしでしょうか?

厚着、ヒーター、湯たんぽ、カイロなどなど、それぞれに工夫をして寒い冬を乗り切ろうと準備されていることと思います。私は理学療法士ですので、その立場から”寒さに打ち勝つには運動!”をご提案したいと思います。

一般的に運動の効果としては、筋力や体力の向上が挙げられますが、血行改善や代謝改善などの効果もあり、体温上昇によって身体の冷えを改善すると言われています。しかし、運動習慣の無い方が急に激しい運動をすると身体への負担が大きいため、まずは屋内で軽い体操程度の運動から始めた方がよいでしょう。

そこで私がお勧めするのは、皆さまご存知「ラジオ体操」です。

ラジオ体操は、1928(昭和3)年に国民保健体操として制定し、1952(昭和27)年に「ラジオ体操第一・第二」として再編成されました。私が子どもの頃は、毎年夏休みの早朝に小学校の校庭に集合してみんなで体操していましたが、最近はどうなのでしょうか。今でも朝礼でラジオ体操をしているという企業も少なからずあると思いますが、皆さん、あの音楽が聞こえてくると自然と体が動きませんか?それくらい日本人の脳と体に刷り込まれている体操なので、これを使わない手はありません。

ラジオ体操の健康効果としては、以下のことが期待できます。

1.全身運動による基礎代謝UP・血管年齢の若返り

2.新陳代謝の向上による脂肪燃焼効果・体力年齢の若返り

3.血行促進による首・肩のこり、腰痛の予防・解消

4.屈伸運動や跳躍運動による骨粗鬆症の予防

5.目標を設定することによる活動力の向上

<かんぽ生命ホームページより>

最近は座っておこなうラジオ体操や、年齢・性別・障がいの有無を問わず安心してできる体操として考案された「みんなの体操」もNHKで放送されているので、それぞれの身体の状態に合わせて取り組むことができると思います。

ぜひ皆さん、毎日の運動に3分間のラジオ体操を取り入れてみてはいかがでしょうか。