理学療法士の木下です。

12月も下旬になり、寒さが厳しくなってきましたね。

最近は、インフルエンザやアデノウイルスが流行していて新型コロナウイルス感染症もまたじわじわ増えてきているようです。この時期は、空気が乾燥して呼吸器感染症に罹患しやすく、また忘年会などの会食の機会も増えるため一層の注意が必要です。年末の何かと忙しい時期ですが、お体に気を付けてお過ごしください。

 

さて、タイトルの呼吸療法認定士のお話を少々。

呼吸療法認定士は正式には「3学会合同呼吸療法認定士」といって、日本胸部外科学会、日本呼吸器学会、日本麻酔科学会が合同で認定する資格です。受験資格は、実務経験が臨床工学技士、看護師、理学療法士、作業療法士は2年以上、准看護師は3年以上で、認定講習会を受講した者となっています。その目的は、吸入療法、酸素療法、呼吸理学療法、人工呼吸などの呼吸療法を習熟し、呼吸管理を行う医療チームの構成要員を養成してそのレベル向上を図ることなどとされています。

私は、2009年に呼吸療法認定士を取得しました。受験のきっかけは、その当時勤務していた急性期病院やその前に勤務していた在宅医療の現場で、人工呼吸器を装着したり酸素療法を行っている患者様のリハビリを担当して、呼吸療法に関する専門的な知識や技術をより高めたいと思ったからです。講習会を受講して、必死で受験勉強をしました。集中的に勉強したおかけで、リハビリだけでなく人工呼吸器などの医療機器や呼吸器疾患で使われる薬剤についても学ぶことができ、多角的な視点を持ちながら患者様に関わることができるようになったかなと思います。

この資格は5年毎の更新が必要で、そのために定期的に講習を受講して一定の知識を維持していくことが求められています。私は今年度3回目の更新を行いました。講習を受講する度に、忘れていたことを思い出したり最新の機器や知見に触れることができて、私自身も少しはアップデートできているかなと感じています。

これからも知識・技術・心を磨いて、きらっと笑顔をお届けできるように、日々精進していきたいと思います。